鉢伏山(はちぶせやま)は、養父市と美方郡香美町の市町境にある山で、標高1,221m。南に氷ノ山、北に瀞川山(とろかわやま)に連なる高い山です。鉢伏山から高丸山、赤倉山を経て氷ノ山に連なり、氷ノ山後山那岐山国定公園に属しています。
鉢伏山の山頂は、大きな鉢を伏せたようにやや窪みがあり、その形状からこの名前がついたと言われています。大規模な草原がなだらかに広がり、ハチ高原を見下ろしながら高原ハイクが楽しめます。
中でも秋、鉢伏山の裾野に広がる広大な草原一面のススキは圧巻!また、ミツガシワ群生地やヤマドリゼンマイ群落(ともに県指定天然記念物)など、高地の湿原に群生する珍しい植物が自生しており、登山者の目と心を楽しませてくれます。
鉢伏山の東にある高坪山は、標高1,104m。養父市別宮(べっくう)の集落から、のどかなスキー場ゲレンデを歩き山頂を目指します。高原の爽やかな風がかけぬけ、春にはわらび採りを楽しみながら登山できるのも魅力的。特におすすめは秋!ゲレンデのススキが秋風に揺れ、郷愁を誘います。
また展望台周辺からは但馬の名だたる山々の展望が楽しめます。高坪山避難小屋から山頂にかけては杉やカラマツなどの樹林帯に包まれながら歩きます。
高坪山周辺には、正面に氷ノ山を望む景勝地「別宮の棚田」があり、約130枚の田んぼが美しい四季を彩ります。また県指定天然記念物の大カツラがあり、根元から豊富な清水がこんこんと涌いています。春に水をはった水田には氷ノ山の姿が逆さまに映り、本物の氷ノ山とあわせて写真撮影の名所となっています。
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